人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 クレメンス

― アレイゼル領 ―

「あのう、姐さん」

[ サシャ率いる私兵の一隊が、ジェフロイとガートルートのアレイゼル領入りを探り出してすぐに、若い兵たちの間でもリーダー格の一人が、サシャの顔色をうかがうように声をかけた ]

「姐さんだけ知らないってのも、あれかなーっと思うんで、言っとこうと思うんですが…クロード・ジェフロイてのは、頭領の大事な友人て人の息子なんだそうです」

[ それは、クレメンス自身からではなく、シュビトの集会へと潜入するにあたって、彼の傍近くに常につく古株の私兵から、若い私兵達に内密に伝えられていた話だった ]

「頭領は、構う必要も助ける必要も無いって、言ってたんですけど、死なせたりしちゃいけねえって、俺達の間では…」

[ 暗黙の了解として動いていたのだと、そう告げて ]

「伝えるのが遅くなってすみません」

[ と、若い兵は、頭を掻いた** ]

(319) 2015/03/13(Fri) 22:00:20

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