[しかし互いに誰が人狼か分からない>>291と言う言葉には、]
嘘をつくな!
[と異を唱えた]
白々しい事を。お前達海賊が、人狼を連れてこの船を襲ったんじゃないか!
あのハーランとかいう男の事だ!知らないとは言わせないぞ……!
[自分が見てきた事実からハーランが人狼であると確信していた。彼女の言葉はそれに矛盾している]
所詮海賊風情か……そんな風に弱ってるふりをして。
甘い言葉で僕を騙そうっていうんだろう!
[ 再び拳銃を構え、ジリジリ距離を離していく ]
そんなにこのデータが欲しいか!?いや、欲しいのは僕の命か!
この、紅華の狗風情が!
[ 拳銃を正面で構えながら、チラと一瞬視線を落とす。
ジャケットの右襟に付けた八重咲きの花の紋章、紅華の軍人たる証である。脱走兵の彼には不要な物である筈だが、”捨てる訳にはいかない事情”があった。
目を伏せた瞬間、一瞬の隙が生まれたか。もし今攻撃されたら、直ぐには反応出来ないだろう*]