[ 手元に灯していた仄かな灯をその身に散らす。 そうすればそれらの光は己の光輝となり 全身から仄かに光を放ち始めていた。 闇の中に白と緑が浮かび上がる。 そうして黒と紅を際立たせているのも構わずに。 相手に近づくことはしない。 それでも向けた顔を背ける事もしない。 警戒心を孕んだまま、 しかし背筋をしゃんと伸ばし 挑戦的とも言える笑みを浮かべるのだ。 ]