[同じように、素焼きの壷に活けられていた薔薇の花を一本、手にとってアプサラスに差し出す。] これには──わたしが与えるよりも強い、君を羽搏かせんとする魔法《ねがい》がかけられていますね。 それが見えるようにしてみました。[星のごとき煌めきを帯びた薔薇は、マジカル・プリンセスのステッキのようでもあり、統帥杖のようでもあり、剣のようでもあり、楽器のようでもあり、マイクのようでもあり──どう扱うかはアプサラスに委ねられた。]