早い話が級友を間接的に殺してしまったんですよ。
[と、ぽつりと付け足す。どうせ追求されるだろう、ならば言ってしまったほうが面倒がない、と]
―…続けますね。
[口調はそのままだが、作ったはずの表情は既にぼろぼろになっている。
こんな調子で村に平穏が訪れるまでもつのだろうかと、誰よりも話を続けている本人が思っていた。
話をしなければ、役目を果たさなければと気を張っているのだが、ここは食堂兼談話室。スープの香りは酷く日常を感じさせ、おもわず折れそうになってしまうが……
一息ついて気を落ち着ける]
その能力を踏まえた上で聞いてください。