あ、いや……。[楠は眼帯を抑えた。 その下にある空色を、抑えた。]突然現れるということは、突然去ってしまう可能性もあるが、囮と言って近付いても何が有効だろうか。『…我も良くは知らないのでな。 ただ、存在と名ばかりは先行して有名なのだ。』まぁ、倒すというのなら、ダメージを負わせるというのなら、あぁしてベンチに座っている時が良いのだろう。或いは、他の参加者が集うのを待つか。