― 記憶の書庫 ―[先が見えぬほど続く本棚に、金貨は思わずため息をつく。] ……広い[ぱっと見える範囲に、司書や門番のたぐいがいない。となれば地道に探していくしかないと、暫くの間は収められている書には興味も示さず、人の影を探し続けるだろう**]