人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


聖歌人 ローズマリー

― 病室 ―

[ヤコブから贈り物を受け取ってから、おとの無い歌を歌うのが日課となった。
貰った蜂蜜は数日で無くなってしまったけれど、受け取った想いはローズマリーの中に。
そうして何度も、何日も日課を繰り返しているうちに、気付くものがあった]

(……そっか)
(削られたもの、足りなかったものって───)

[目覚めてから今まで、何が足りなかったのか。
それが掴めてきたのだ]

 ── ──  ───
 ─── ── ──

[おとの無い歌は想い出の歌から託された子守唄まで、一通り歌うようにしていた。
いつか声を取り戻した時、忘れていたなんてことにならないように。
歌に込められたものを、再度思い出すために]

(317) 2014/04/13(Sun) 21:44:47 (rokoa)

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