[その後質問責めされるシメオンに、まあ、がんばれ。とか緩いエールを視線だけで送りながらふと考えるのはユーリエの言葉を受けてだ。人間にしろ。魔にしろ。そこにあったというならば、それは神が造ったと思うべきなのだろう。――対して自分は、人間とはすでに言い難い生き物。それを生み出したのは神の手――ではなく人の手。神の教え。というものに則ると。自分が一番冒涜的なのかもな。などと考えながら幼馴染と元聖女候補の会話に耳を傾けていた*]