― とある日 ―[ 上目づかいで見上げる少女に、彼は思わず苦笑する。多分自分がどんな表情をしてるかなんて、自覚はないのだろう。そういえば、前に彼がうっかり倒れた時、目を覚ますと寝台に突っ伏してうたたねしている彼女を見つけて、やっぱりこんな気分になったのを思い出す ]ジークって呼ぶのは嫌なのか?[ 問い返したのは、意地悪をしたつもりではない…多分* ]