……大事なお友達を。 また一人、失ってしまったのですね。[3年前偶然にも再会し、冷たい言葉をぶつけられて別れたきりの友人の事を思い出す。 自分がこうして思い続けていることも、彼女にとっては迷惑なのかもしれないけれど] …………。[お守りのように荷物に潜ませていた、革のバレッタを取り出す。 色褪せつつあるそれを、浮かされたような瞳で見つめた]