里にいる純粋な妖ほどでなくても。 人にも、竜にも、近付くべきではないと思っていた。[自分が思っていたほど、妖は"悪"としてはみなされていないのかもしれない。 そう気付き始めてはいるけれど、どこかで決定的な線引きを見てしまうのが、怖くて] だから、一緒に進ませてもらってるのは、俺の方で……。[そこまで言って、歩み寄っているのが姫の方で、蟠っているのは自分だとようやく理解する]