私は城に戻り、聖女の様子を見てくるとしましょう。 貴方が彼女に何を注いだのか、味見してみたくなりました。[告げる言葉は、白磁の魔女へと向いている。彼女の元へ遣ったコウモリは、どうやら胸元から出る気はない。>>308] それでは。 お愉しみを。[端然とした笑みと礼を残して、長身がほどけて散る。無数のコウモリが羽ばたき舞い上がったが、すぐに夜に紛れて溶け消えた。*]