[風弾はタイガの脇を掠め、緩慢な動きで剣振り上げていた鎧騎士へと着弾し、吹き飛ばした。別に手を出さずとも、彼自身が打ち倒せていただろう相手だが] おぬしの戦い方はクロートによう似ておるのじゃ。 後先考えておらぬあたりが。[先ほど牙剥かれたお返し、とか、勇者の背に衝撃波打ち込んだ意趣返し、とか、そんなこんなはとりあえず、白い歯を見せて笑った。]