― 現在:第2エリア通路 ―
[丁度クレメンスとの通信を切ったところ>>187に、声が掛かる。
もしかしたらタイミング的に会話の内容を聞かれしまったかもしれないが、……そうたいした話はしていなかったように思えたので特に気に留めることはない。
咄嗟にそんなことを思いながら、その声の主をみれば、濃い肌の色の目つきが凛々しい男性の姿。>>239
そして同時に、おや?と首を傾げる。]
ええ……避難誘導をしてたら逃げ遅れてしまったの。
貴方もかしら?
……というかごめんね、どこかで会ったことある?
[あの実験>>0:244>>0:245>>0:246のあと、すぐにこの船に隔離された訳だから、会うとすればこの船の中。
見たところ同年代で……とそこまで考えたときに、船に乗ってまだ間もない頃に出会った少年が記憶を掠めた。
そして同時に、紐づけされた情報……数年前の事故の情報>>0:51 も脳裏によみがえる。
兄を殺した弟と、様々な動機を興味半分で書き刷られ、彼自身も疑われた……そんな当時の記憶は、当事者ではない自分にも鮮明だ。]