[回転させられ終えた頃には、用意されていたスイカとは正反対の方向を向かされていたが。
がっちりと隙間無く目隠しされて暗闇に包まれているはずの頭を左右に幾度か揺らしてから、迷い無くスイカへと歩み寄り、木刀を一閃。
ぱっかり真っ二つにしてみせた]
ラヴィとスノウは、スイカ喰うかなー?
[さらにもう3回ほどスイカに向けて木刀を振るい、噛み付ける厚みにしてから。
それらを2切れ手に、目隠ししたままでもふーずのいるパラソルへと献上しに向ったのだった]
――人間業じゃなさすぎて見本にも参考にもなりません、先生。
[そんな台詞を吐いたのは、当時まだ1年生だったカシムあたりだったろうか]