[そうしていると、オズが
「主の希望をよーく分かっている、良い奴なんだ。」
と、冗談めかして言う。>>306]
なるほど、面白い男だな。……いや、待てよ?
それだと、俺は馬車馬の如く働かないといけないじゃないか。
……俺の消火器官が、空気を読んでいないだけだということにしておこう。
[俺がそう言うと、オズは軽快に笑う。そして少し談笑したのち
「食べた分、働かないといけないからな。」
と、悪戯っぽく笑い、立ち上がった。
どうやら、ゾフィも自室へ向かうらしい。
俺がまたな、というと、2人はヒラヒラと手振った。
猫背気味の背中と、細い影のような背中が、扉の外へと消えて行った。]
さて、もう少し食べるか。
[これから何をしようかな…と考えながら、俺は、追加で届いたパンをモソモソと食べはじめたのであった。**]