[6年―――長い空白を思う。いつか来るだろう手紙を待つばかりで、自分から手紙をかかなかかった意地っ張りだった。どうして、砦でも避けたんだろうと、後悔ばかりが襲ってくる。いくらでも、また会う方法なんてあったのに。それをしなかった愚か者。]ふぐっうぐっうぐ……[体を起こして、大きな千年樹に背中を預け膝を抱える。唇を噛んで、無理やりにこらえた泣き声は嗚咽になり。]