ナハティガルは無事か。
[ちらと西方に目を眇め、見遣るウルケル艦隊の中に見慣れた艦を見つけ僅かに微笑む。他にも目で数えられる艦艇と、その合間に動けなくなったと思しき小さな艇と。]
…あいつら無理しないといいが。
取りあえず後方に回収の連絡を飛ばしておいてくれ。
[あいつらと評するのは、機関部近くにでも被弾したのか、よたよたと動きながら、それでも旗艦隊についてこようとしている砲艦らだ。そのままの戦闘継続は無茶が過ぎるのは明白で、それでも自主的に引っ込まないなら引っ張ってでも退場させるしかないのだが。]