[子供の頃に触れ、触れられなくなってから焦がれていた亜梨沙の手。
思い出せなくなった温度は呪詛を受けてからうんと感じ、そうして離れる様になった今でも、玲緒自身の手で感じられる]
( あの頃と同じかどうかは、判らなくなるくらい、時間が経ったけど )
うん。共同作業……、大成功。
2人だから出来た事だから、きっとこれから先も、2人だから出来ること、たくさんあると思う。
まずはうん、腹ごしらえから。
食べたいものかぁ。お腹がいっぱいになるものがいいかな。
[何を食べると問いかけられればそう言い、そうして八坂神社を出る為に歩き出す。
伸ばされた手を、きちんと握り返して]