[テラスに貌を魅せるソマリへ、軽く片手を上げた。企業面接のようだな、とぼんやり思う。] ん? ……何の誘いだ?[彼の分も、グラスへワインを注ぎ入れ。手前へ滑らせ、「そういう状況ではない」との言葉に同意するよう、苦々しく笑みを宿す。] ま、こういう状況もそう、悪くは無い。 ――…そうか? まあ、ずっと一緒という訳にも、いかないさ。[鋭い指摘に、バツ悪そうに少しばかり眉根を下げて。]