―三ヶ月後・生徒会室―
ベリアン先輩と?
[リエヴルから近日の予定を聞かされれば、驚きを含んだ声で聞き返す。
前々からの約束があって、右腕が完治した今、ようやく立ち会いが叶うのだと言う]
そう……ですか。
[生徒同士の試合など、珍しいことではない。
以前は武術にあまり熱心でなかった自分さえ、昨年の学年末試験以来、あちこちに手合わせを願い出るようになった。
リエヴルとの立ち会いはまだ実現していなかったが、他の学生との試合を見てもらい、助言を貰っていた。
珍しいことではない筈なのに……胸がざわざわするのはどうしてだろう]