[備蓄庫でふと考え事をしていると、後ろから聞き慣れたジムゾンの声がした。
慌てて運び出すものを取り出して机に並べ始める。
ザワーグラウトの瓶を持ち上げようとすれば、「ほらチビ貸せよ」なんて言いながら手伝ってくれた。
芋と野菜と干し肉とチーズ。
箱にまとめたらすっかり重くなった。]
[言葉少なに黙々と作業するリーザにジムゾンが「………人狼が怖いか?」と問われれば]
人狼は怖くない…といったら嘘だけど、私は大丈夫。
それよりも私は………ううん、何でもないよ?
これ、運んでもらっていいですか?
[食料を厨房まで運ぶ。
――運んだのはジムゾンで、リーザは後ろからついて戻っただけなのだが]