[彼女の選択に対しては、ドロシーやヴェルナーが既に、言葉をかけていたし、>>300>>304
加えて何かを言うことはしない。
ただ、これまで殺した殺されたの世界に生きていたひとではないということは、
これまでの道中や彼女の様子で、どうしたって良く分かっていたから。
残ると言った者の中でも、きっと不安や恐怖はひとしおなのだろうと、そう感じられて。
彼女がドロシーやヴェルナーと話をしているなら、きっとそのあとで、ひとつだけ。]
もしよかったら、こいつ、
もふってると、ほんの少しでも、
落ち着くよ。
[それどころの状況ではないのは、分かってる。
けれど、いまは、それくらいしかしてあげられることが見つからなくて。
もし彼女が受け取ってくれるようなら、ホログラムのもふもふの白い猫を、彼女にそっと手渡すだろう。]*