……お帰り、アヴァーンガルデ。
……ありがとう、だ、戻ってくれて。
[色々と因果を刻んだ大鎌ではあるけれど。
これは半身であり──何より、父の遺してくれたもの。
それが再び答えてくれた事は、両親が自分の選択肢を肯定してくれているようなそんな気がして]
……父様、母様。
あたしは、大丈夫だよ。
もう、ひかり、見失わないから。
だから……大丈夫。
ひとりじゃ、ないから。
寂しく、ないよ。
[小さな呟きは、どこか稚い響きを帯びて。
それに応えるように銀月からほろり、光が零れて、亜麻色の髪を一時飾り立てた。**]