人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

 ……お帰り、アヴァーンガルデ。
 ……ありがとう、だ、戻ってくれて。

[色々と因果を刻んだ大鎌ではあるけれど。
これは半身であり──何より、父の遺してくれたもの。
それが再び答えてくれた事は、両親が自分の選択肢を肯定してくれているようなそんな気がして]

 ……父様、母様。
 あたしは、大丈夫だよ。

 もう、ひかり、見失わないから。
 だから……大丈夫。

 ひとりじゃ、ないから。
 寂しく、ないよ。

[小さな呟きは、どこか稚い響きを帯びて。
それに応えるように銀月からほろり、光が零れて、亜麻色の髪を一時飾り立てた。**]

(314) 2017/02/14(Tue) 22:41:28 (tasuku)

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