[眠りを求める時間が長くなっていた。傷の修復力も、覚醒時より低下していた。何れ眠りに呑まれてしまう―― それは死と同義だと感じ。彼の肌を裂ける爪を彼の肉を突き破る牙を それを求める心を保ちたい。行く場所も、戻る場所もなにもなかったから――"あるべき場所"は、何も言葉に出来なかった。]