───前進する。縦列陣形保て。
巡洋艦にも信号、二列縦列陣を組んで取り舵。
進路北北西、砲撃戦用意。
[輪形陣は守りに優れた陣形だが、一般的に砲撃戦にはあまり向かないとされる陣形だ。それに敢えて、今度はこちらが正道をぶつける構え採る。
敵水雷艇は戦艦の西方に未だ見えるが、これは巡洋艦>>192や小型艦が守る姿勢を見せている。ゆえに戦艦はこれに構わず、敵艦隊へ向け戦艦を前とし、打ち崩さんとの意を見せた。
艦は互いに進みながら、ゆるりと位置を整えていく。敵艦隊がこのままの進路をとるならば、互いに船首を違えて通り過ぎ撃ち合う構え。]