――……っ…… ―― 流せ ――[迫る刃をかわし切れぬと見て、素早く術を放つ。 水の刃である以上、ある程度は鋭さを殺せると考えていたが。 やはり皮膚を覆う程度の防御術では不十分だったのだろう、右手から緋色が飛び散った] う……[鮮血が滴る右手を、だらりと垂らす。 術によって出血の勢いを弱めるが、それ以上の治療は戦闘中には出来そうもない]