―会見前:シュビト郊外―[>>243深慮が、との言葉には無言で首肯する。学館と手を結ぶという事は王府に、巫女姫に楯突くという事に等しい。手を組むに足る条件がなければ安易に動いたりはしないだろう。そういった事は政に疎い女には想像の及ばぬ事。 ――杞憂であるといい。只、一笑に伏す事は出来ずに、女は気に留めて置く事を選択する。]