― カレン・港際 ―
[どのみち、未だに足に絡む印の魔術。
あの気配はこの港からほとんど動いていないはずだから、バレることもないだろう…とタカをくくっていた、が。]
(おい昨日の今日で強襲早すぎんだろ…―――!)
[不自然すぎないように、ゆっくり呼吸をするように気配を絶っていく。
じっと睨み、何をやるか、を観察する。>>230>>231>>232]
………?
灯り、は、いいが、………なんだ、ありゃ。
血?
[魔女の魔術、実体験は音のそれ。ほぼ詠唱のみで行ったと睨んでいたが。
ともすれば、あれは命を削るモノではないのか。
やっぱり騎士団なんてものは相容れない、ことごとく自分の中の地雷を踏みつけていく……と、剣呑な空気を出しかけて、そして落ち着くために深呼吸を。]