[大きく息を吸い込み、言葉を続けようとして、シモンの言葉>>310が聞こえれば、口をついて出そうな言葉を飲み込んだ。
「目の前で大事な人が死ぬのは嫌だ。
目の前で大事な人が殺されるのを見るのも嫌だ。
大事な人を殺すのも嫌だ。
じゃあ、大事な人と一緒に殺されるのを、待てばいいの!?
その大事な人が殺されるのを、見て自分も殺されればいいの!?」
自らの母の最期の記憶が甦ったからこその言葉だったのかもしれない。]
[と、シモンの言葉の続きを遮る叫び声>>295。
避難部屋の4人は顔を見合わせただろうか。
と、次の瞬間、少女は部屋を飛び出した。**]