[テオドールは、彼女がなんと言おうと>>266、彼女を女神(ソール)だと信じて疑わなかった。身体の弱い少女に押し付けるには、あまりにも大きくて重すぎる偶像に違いなかったのに。]――!どうして、貴方が泣くんだ。[ごめんなさい、と謝って>>267、男の偶像と押し付けを背負った。泣き出してしまった彼女に、テオドールは少し狼狽えて。迷ったが、右手にはごつごつした指輪をしてしまっているから。左の温もりもない義手の指の背で、そっと涙を拭ってやる。]