[エルナに指定された木の小屋>>248を見て、足りない薪の量を確認したあと、一旦宿の倉庫に戻ってそりを取り出してから、薪小屋に向かう。まだ降り始めたばかりだし、風もあまり強くなかったから、思ったよりは簡単にそり一杯に乗せた薪を運ぶことができた。
ほぼ必要と思われる薪を補給した頃、さっきよりも大粒になった雪が、風に乗って叩きつけるように降ってくるようになった。]
うーん。
まだ回ってない家があって心配だけれど、時間もないし、無理はしない方が良さそうだな。
[今日会っていない知り合いの顔を順番に思い浮かべながら、残念だが此処で宿屋に戻ることを決めた。何せ無理に知人を訪ねて薪がないと分かったとしても、この天気では運ぶことができない。
それにレジーナの不在は兎も角、去年より前から村で過ごしている人には、既に緊急時は遠慮なく宿屋に来て構わないと伝えてあるから、大丈夫だろうと判断した。
コートのフードを被りなおして、そりをひきずりながら宿屋へと足を向ける。]