…───本当はこのまま、国に連れて帰って、腕の中に守っちまいたいけど、[この手の届くところなら。駆けるところなら。守り抜いてみせると、そう誓ったから]けど、なあ…。トールのやつが、余計なもん押し付けて逝きやがったから、[苦笑して友の名を口にする。殿下でも公子でもなくトルステンでもない、古い名を]