[佳いって何だ、と涙目で突っ伏す。背中を撫でられて、またヘンな声が出てしまった。白絽侯に「佳い」と言われるのは、決して嫌ではなかった。だからこそ困る。] そ、そがぁなこと……[もう何と言っていいやら分からず戸惑っていると、手の甲の傷に気付かれてしまった。ゆっくりと労るように舌先で滲んだ血を舐められる。その優しい甘さ。ヤバい、と思った。下が兆してしまった。]