― クリーク砦へ向けて ―[伝令から商人だと示された人物は、邪魔にならぬよう木陰へと寄り休息を取っているよう。その様子を見て、オクタヴィアスは馬を降り、兵に馬を任せた後に商人の傍へと歩み寄った] 貴方はどこの商人だい?[腰を下ろした商人に合わせるように膝を付き、目線を合わせる。間近で顔つきを見て、ふと、馬車に乗っていた時の記憶が甦った。おや、と思うも、今は表に出さないまま*]