[言葉を継げずにいる間に、彼が身を起こす。細身の、瀕死のその姿に、気圧されていた。影と称された男が秘める思いの強さに触れて、息が止まる。これこそが、彼の選んだ道なのだ。自分の信じる道を貫く姿なのだと。] ───貴方の命、いただきます。[純粋な想いに報いるにはこれしかないのだと覚悟を決め、剣を構えて渾身の力を籠め、振り下ろした//]