足、撃たれましたから。[あの日。最後の練武場で。真っ直ぐな瞳で、こちらを見上げてきていた青年。戯れのように弟子と呼び師匠と呼ばれて、小さな箱庭の中で何度も笑って手合わせをした。時にけらけらと陽気に響く、ソマリの笑い声も一緒に。何度も何度も手合わせをした。負けたなら参った、と。そしてもう一度───…、と。互いに言えた。言えない、言わせられない日が来るなんて、思ってもいなかった]カレ……、 …[乾いた声が、喉を掠って落ちる]