人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


老将 チャールズ

― 回想・14年前 ―



 ………死んだか……、

[ターリス・ガーウィンの訃報は少し遅れて男の耳にも届いていた。
未だ乱の名残色濃く、身辺落ち着いたとはいえなかった頃の話である。
呆気ない死の知らせに、男は黙って口を閉ざした。

怒りがないといえば嘘になる。
当時州都にいなかったコリドラス将軍などとは違い、ターリスは自ら選んでノイアーについたのだ。
主君を裏切り死に至らしめた男への怒りは、今をもって消えることはない。……けれど、]


 『──生まれるものは、禍根だけではないと…、』

(311) 2016/02/16(Tue) 17:08:01

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby