[>>0:55>>1:8 帝国によって今は地図にない国がある。
>>1:544 その鐘の音よ永遠に。
―――自由な魂を謳った、雄大な国は、もはやその自由はない。]
陽の沈まない国を造る、というのが現皇帝の意志と伺いました。
それは立派な信念ですが―――…
然し、その為に、悠久の歴史を刻んできた国が地図から消えるのは居た堪れないことです。
ウルケルも、そんな帝国の踏んだ無数の小石のひとつにならぬよう。
……今、重大な選択を、ウルケルは迫られていると思いますが、
[随分と長く語り過ぎてしまった。
一旦話していた口を止め、小さく深呼吸をして、続ける。]