[>>99己の言葉に彼女は何かを感じたようだ。謝罪は首を振って否定され]…ありがとう。[己の考えを受け入れて貰えたような気がして、女は淡く微笑んでみせる。そんな覚悟をしないで済むに越した事はない。例えば、目の前の少女が、そんな決意をするのは哀しいから。けれど己はその道を進むと決めたのだ。日に焼けていない華奢な腕を差し出されれば、やはり己とは環境が違うのだと知る。必要ならば解説を加え、女は細い腕に包帯を巻きつけていった。*]