[一種の嫉みだったのかもしれない。本当は。
太陽が産み落としたような髪の彼女が、故郷と同じ色をした彼女が、羨ましくてならなかったのかもしれない。
それとも、父に教えられた、太陽の安らぎの話を思い出して、彼女の安息を護りたかったのかもしれない。]
[理由を問われたとき>>264、一瞬迷った。
テオドールのアーズガルドアレルギーは船内じゃ有名だ。
知らないままでいる方がおかしいし、なにより態度ががらりと変わったから、疑問に思わない方がおかしい、とも思った。
でも、泣きそうで、不安そうな瞳をしていたから。
それに、その内、話そうとも思っていたから。]