ああ、すこしばかり変容させてしまったけれど 受け入れよう、お前はその姿もまた愛らしく美しい その身を鎧う肉の殻をもたぬままの無垢では、私の傍に侍るだけで爛れて枯れてしまうだろうから[旧い蛇に触れてしまった天使は、受肉によって、よりまろみを帯びた柔和な姿に遷移を始めているようだった。戒められてなお美しく痛々しい翼の輪郭も、儚い光は照らしている。簡素な長衣にさえも引き立てられる肢体とその表情を、魔物は愉しげに笑み湛えて眺めた*]