…ん、そう。なら良かった。[肯定の言葉>>294には短く首肯を返し、花売り娘に声をかける背を見守る。世間話のように続く言葉は、きっと彼女の心からの言葉だろう。いかに世慣れず見えるウェルシュとて、ここ最近の空気を感じていないわけではない。1カ月後、王位継承者となるのはどちらか。皆がそれを気にして声を潜め、取沙汰していることも知っている。それでも。…───いや。だからこそ。]