― 謁見の間 ―――――、…っ、[差し出された条件>>294に、息を飲んだ。磨き抜かれた白銀の刀を、真っ直ぐに振り下ろすに似た提言。ただしそれは、此方を切る為のものではない。まるで――逆刃刀だ。“鎖国という現状”に留まろうとする王府の目を覚まそうと強かに峰打ちせんとする勢いは、けれど息の根までを止める殺傷力を持たない。殺さぬことを、歩み寄ることを、…彼が選んでいるからだ]