私には、もう家族はいません。 そして……貴方とも、家族になることはできませんでした。[家族はもうない。友と思っていた女性も。 恐らく明日になれば、一瞬だけ心に触れられた気がする男性《ひと》もいない。 孤独。 父のかけた呪いの通りだ。] でも、フリーデルとして貴方と過ごした日々は、とても楽しかった。 フリーデルが、本当の私だと思えてくるほどに。 これは本心です。 ありがとう。 おやすみなさいませ。