[ キラキラと光る金色の弾が宙を駆け、辺りに銃声が鳴り響く。次の瞬間、ゆっくりと、傍に居たカサンドラにもたれかかるように上体が倒れる。それは撃った衝撃で重心を失ったようにも見えたが、――左胸に、真っ赤な、――さっきまで体の中を流れていた血がどくどくと噴き出していた。 ]