― 回想:花屋『Florence』 アレクと ―
もういいわよ、ジョニーありがとね。
ええ、そうだけど……
貴方はええっと……アレクシス、かしら?
[店に出ると、やはりお客様。>>304
名簿で見た顔と名前を思い浮かべ、脳内で該当者がいたならば、確認するように、そう告げる。作業を了承されたことには、ありがとうと、言って花束を作りながら、彼の話を聞くだろう。]
肥料?……確かに、ここには置いてあるけれど。
……、……何に使うのかしら?
[そう尋ねたのは必然だ。目の前の人物が花を育てようってタイプには見えなかったし。
客もいないのに花束?と不思議そうに聞かれれば。]
スノウちゃんかラヴィちゃんに聞かなかったかしら?
亡くなった人がいるって。
その人たちにたむけるのよ。
……というか、大丈夫?
私が人狼だったり、死神や恋天使なら
……貴方、死んでるかもよ?
[切り花用の鋭利なハサミに視線を落としながらそう言った。喉元を掻き切るくらい、造作もない訳であるし。
……とりあえず、彼の返答を待とうかな。*]