汝、水と光の狭間なりしもの
数多の色に輝ける無色なる力よ
[詠唱を進めながら、水晶を高く投げ上げた。
上空に舞った水晶は、空の光を受けて輝く。
複雑な光の反射と屈折の末、内側に虹を宿して砕け散った。]
我が呼び声に応えて来たれ 虹の精霊よ
[術の完成とともに、透明な柱が戦場に現れる。
純粋なエネルギー体の柱は、透明な、どこか水晶を思わせる姿をしていた。
透明な柱は内側を七色に輝かせ、虹色の光線を幾条も周囲に放つ。
真っ直ぐな虹の形をしたエネルギーが、神の尖兵を薙ぎ払った。 ─── 18(20x1)]