……だから、実は僕も、
海峡を開くこと自体は、賛成なのですけれどね。
だからこそ、停戦の呼びかけというのは分かる話だ。
[最後に付け足された本音は、タクマの手前、小さめな声になった。
>>0:76 海峡の解放に対し、ウルケルが帝国に出した要求は、あまりにも無理難題。己の軍事力を過信しているのかどうか、ウェルシュには測りかねるけれども。
ただそれとは別に、ストンプの造船知識をこの狭い海峡内だけで留めるのは、少し勿体無いと考えていた。]
帝国の方が憎いという訳でもありません。
海峡を開く方が、双方の利になるなら……そうするべきでしょう。
[しかし、と言葉は区切る。]
僕は、ひとつだけ。
帝国の考えに、頷けないことがあります。
……。
先程も言った通り、いずれは海峡の外に出たいというのが僕の願いなのですが、